DIARY
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 インターネットには星占い、夢占い、性格判断テストなどあらゆるたぐいの広告が、まるで運勢占いを強要するジプシーの群れみたいにゴロゴロありますね。人間というのはどうしてこうも大昔から自分の将来を知りたがるものなのでしょうか。
 最近「手相占い師」というロシアの連続テレビドラマを観て感じ入り、「手相占い独学本」を夜通し読んでしまいました。翌朝頭は鉛のように重く、時間を無駄にしたことをとても後悔しましたが、ぐっすり寝て起きてみると、「世の中で無駄なことなど何もない」という日頃の信念にまたたどりつきました。
 私は星占いには敬意を払っていて、私の星座の性格をぴたりと言い当てるので驚かずにはいられません。星占いだけでなく花占い、干支占いすべて私の性格にあまりにもぴったり当っているので、占いの作者たちは当時の国民性とか宗教とかには関係なくかなり観察して作ったのだろうなと思います。人間、つまりホモサピエンスはいずこも同じなのでしょう。
 最近数字占いという、これまたおもしろいものを発見しました。要は古代人がかつて信じていたように、生まれた時につけてもらう名前がその後の将来を決定するという考え方に似たものです。ただしこの数字占いでは名前の文字をそれぞれ数字で表します。数字が宇宙で神秘な役割を果たすことについてはもちろん聞いたことがありますし、この世のすべてのものは一定の数学的な計算に従っていることも信じていますが、名前について聞くのは初めてでした。
もちろん自分の名前も計算してみました。これがまた驚いたことにどんぴしゃり。念のために他の組み合わせも調べてみましたが、他のものはどれも私の性格には当てはまらないことがわかりました。そうと知るとさらに熱中して調べてわかったことは、この計算によると女性の場合、例えば結婚して夫の姓に変わる時性格も変わるはずだというのです。「お姑さんの庇護の下」に入るかどうかとは関係なしで。私自身の例で言うと結婚時に姓は変えませんでしたが、日本で仕事をする際は芸名を使い、それが私の第二の名前になっていますが、本名と芸名では発音が違っています。ORIGAはもともとのОЛЬГАではありません。このORIGAの名前の数も計算してみるととてもおもしろい結果が出ました。合計数がОЛЬГАとまるで同じなのです!「運命からの贈り物」なのでしょうか。つまりЛとЬの合計とRとIの合計が同じなのです。だから何も変わらなかったわけです。幸いなことに、なのでしょうね・・・。
運命が用意してくれた道のうちで一番正しい道を選んだと私は心から信じています。だから幸せなのだと。ただ、もしも他の誘惑に負けてこの道から外れてしまっていたとしたら、私の人生はまるで違ったものになっていたのだと考えると、時々恐ろしくなります。でも世界中の占いを比べてみても私は今の道以外を進む運命にはないのです!宇宙の謎ですね。


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