DIARY
008
 今朝は寝過ごしてしまいました。
 幸いにも私の仕事では朝の大事な打ち合わせはありえません。(クリエイティヴな仕事をしている人たちの独特のスタイルで、みんな朝寝坊なのです)。寝過ごしたせいで息子は学校に、夫は仕事に遅刻してしまいました。明日二人それぞれに目覚まし時計を買わなくては。そうなると我が家の時計の数は9個になります。(腕時計や携帯電話の時計は計算に入れていません。)
 時間の解釈は人それぞれ違います。でも小さい頃は時間のたつのがゆっくりだけれども、まるで人生で私たちに与えられた年数をせかすかのように、だんだんと加速してゆくというのは事実です。『時は金なり』という有名なことわざをつい最近新たに実感しました。もっと正確に言うと、そのニュアンスを実感したのです。そして少し言い換えてみました。『時とはお金で買えないもの』と。お金で買えないものは健康だけとかつては言われていましたが、今では健康は買うことのできるものになりました。一時的にだけですが。
 このテーマについて考えだしたのは、先日の妹との会話がきっかけです。妹はまた今年も大学入学を引きのばしています。現時点では大学入試よりもっと大事な事がある、まだ時間はあると彼女は考えているのです。現在お金で買えることも、しばらく時間がたつと大金を払っても買えなくなるのだと説得しようとしたのですが、無駄でした。
このテーマについてもっと考えた結果こんな疑問がわきました:
人間にとって一番重要なものは何なのだろう?

人生?

私の答えはチャンスです!
人生と同じことに思えるかもしれませんが、実は違います!私の理解するチャンスというのは、ミクロのサイズ(蚤の彫刻のような)にまで縮小された人生なのです。私にとってチャンスとは、時という大海にある高価な真珠の粒なのです。選ぶ権利を与えてくれるものより高価なのです。私はチャンスになら自分の一生を迷わず賭けてもいいと思います。
 …太陽の光に時々輝いていれば、どこで『もぐれば』いいのかを教えている真珠に気づかずに、たた泳ぐだけでも(沈んでしまっても)もちろんいいのですけれど…。

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